「学校に行きたくない」と子どもが言ったら?親が知るべき原因と対応策
子どもから「学校に行きたくない」と言われたとき、多くの親は動揺し、つい「なぜ行かないの」「甘えていないで行きなさい」と問い詰めてしまいがちです。しかし専門家の見解が一致しているのは、まず子どもの気持ちをそのまま受け止めることが最優先だという点です。
なぜ「行きたくない」と感じる子どもが増えているのか
国立成育医療研究センターの「コロナ×こどもアンケート第6回調査」では、小中高生の約38%が「学校に行きたくないことがある」と回答しています。また文部科学省の令和3年度調査によれば、不登校の児童生徒数は約24万5千人に達し、9年連続で増加しています。不登校経験者への調査では、原因の内訳として無気力・不安が約51.8%と最多で、生活リズムの乱れ・あそび・非行が約11.4%、いじめを除く友人関係の問題が約9.2%と続きます。
理由は一つに絞れないケースが多く、以下のような要因が重なって現れます。
友人関係のトラブルやいじめ
教師との相性の悪さや不信感
集団生活そのものへの苦手意識
身体の不調(腹痛・頭痛など、心の状態が身体症状として表れるケース)
生活リズムの乱れや勉強への不安
特に注意したいのは、子ども自身も明確な理由を自覚できていない場合が多いという点です。「なんとなく行きたくない」という感覚を、無理に言葉で説明させようとすると、子どもを追い詰めてしまいます。
親が避けるべきNG行動
良かれと思って取った対応が、逆に子どもを傷つけることがあります。代表的なNG行動は次の通りです。
NG行動子どもへの影響
「どうして行かないの」と詰問する理由がわからず答えられず、自己否定感が強まる無理やり学校に連れて行く心の回復を遅らせ、信頼関係が損なわれる
「甘えている」「怠けている」と否定する自己肯定感の低下、親に話せなくなる真剣に取り合わない絶望感を強め、SOSを出せなくなる登校の復帰にこだわりすぎる
焦りが子どもに伝わり、プレッシャーになる
特に「行きたくない」と言葉にできたこと自体が、親を信頼している証だという指摘は複数の専門家記事で共通しています。その勇気ある告白を否定すると、以後子どもは心を閉ざしてしまう可能性があります。
親が取るべき具体的な対応
まず、子どもが話してくれたことに「教えてくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えることが安心感につながります。その上で、以下のステップが有効です。
気持ちを受け止める:責めずに「そうなんだね、つらいんだね」と共感的に聞く
休む選択を認める:「今日はゆっくり休んでもいいんだよ」と伝え、無理に登校させない
段階的な復帰も検討する:正門まで散歩する、保健室に挨拶だけ行く、3時間目だけ出席するなど、小さなステップを提案する
専門機関に相談する:休みが続く場合はスクールカウンセラーや養護教諭、教育支援センターに相談する
別の選択肢も視野に入れる:状況によっては転校・編入やフリースクール、家庭学習も選択肢になる
学校を休んでいる間も、最低限の学習は継続することが将来的なつまずきを防ぐ助けになるとされています。ただし、これは登校を強制する意味ではなく、子ども自身が主体的に取り組める形で学びを続けることが望ましいという趣旨です。
まとめ
「学校に行きたくない」という言葉の裏には、友人関係、教師との相性、身体症状、生活リズムの乱れなど複数の要因が隠れていることが多く、子ども自身も理由を明確に説明できないケースが大半です。親としてまず大切なのは、詰問せず気持ちを受け止め、休む選択肢を認めることです。無理な登校強制やNG行動を避けつつ、必要に応じてスクールカウンセラーや教育支援センターなど専門機関の力を借りることが、子どもの回復への近道になります。




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