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【小学生向け】探偵みたいで面白い!数学の「背理法」ってなんだ?

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登場人物

  • はかせ: 物知りな算数・数学好きのおじいさん。

  • ケンタ: 好奇心旺盛な小学5年生。

はかせ: やあ、ケンタくん。今日はなんだか難しい顔をしておるな。何か悩み事かな?

ケンタ: はかせ、こんにちは!算数の問題で「証明しなさい」っていうのが出てきて…。なんだかよくわからないんだ。特に「背理法」っていうのがチンプンカンプンで。

はかせ: ほう、「背理法(はいりほう)」か!それは面白い考え方じゃよ。探偵が犯人を見つけるみたいで、ワクワクするかもしれんぞ。

ケンタ: た、探偵!?どういうこと?

はかせ: うむ。背理法は、「もし〇〇じゃなかったら、どうなるかな?」と考えてみて、「あれ?それだとおかしいぞ!」ということを見つける方法なんじゃ。

ケンタ: うーん、まだピンとこないなあ。

はかせ: よし、じゃあ簡単な例で考えてみよう。ここに、中身が見えない袋が一つある。そして、わしは「この袋の中には、赤い玉が1個だけ入っている」と主張するとしよう。

ケンタ: ふむふむ。

はかせ: さて、ケンタくんが「本当に1個だけかな?もしかしたら2個入ってるかも?あるいは、1個も入ってないかも?」と疑ったとする。これが背理法のスタートじゃ。「主張と反対のこと」を仮に考えてみるんじゃな。

ケンタ: なるほど。「1個だけじゃない」って仮に考えてみるんだね。

はかせ: そうじゃ。じゃあ、まず「もし赤い玉が1個も入っていなかったら?」と考えてみよう。


もしそうだとしたら、袋から玉を取り出しても、絶対に赤い玉は出てこないはずじゃな?

ケンタ: うん、そうだね。

はかせ: でも、実際に袋から玉を1個取り出してみたら、赤い玉が出てきた! さあ、どうかな?

ケンタ: あれ? 「赤い玉は1個も入っていない」と考えたのに、赤い玉が出てきちゃった…。それって、おかしい!矛盾してる!

はかせ: その通り!「赤い玉が1個も入っていない」と仮定したら、おかしなこと(矛盾)が起きてしまった。ということは、最初の仮定「赤い玉は1個も入っていない」は間違いだった、ということになる。

ケンタ: そっか!じゃあ、赤い玉は少なくとも1個は入ってるってことだね!

はかせ: うむ。では次に、「もし赤い玉が2個以上入っていたら?」と考えてみようか。


もし2個以上入っているなら、例えば「袋の中の玉は全部で1個だよ」という別の情報があったとしたらどうかな?

ケンタ: え?赤い玉が2個以上あるのに、袋の中の玉が全部で1個しかないのは、絶対におかしいよ!

はかせ: そうじゃな!これも矛盾じゃ。「赤い玉が2個以上ある」と仮定したら、別の情報と食い違ってしまった。ということは、「赤い玉が2個以上ある」という仮定も間違いだった、ということになる。

ケンタ: なるほど!

はかせ: さて、ケンタくん。「赤い玉は1個も入っていない」も間違い。「赤い玉は2個以上ある」も間違い。となると、どうなるかな?

ケンタ: えっと…「1個じゃない」っていう可能性が全部なくなったってことだから…? あっ!じゃあ、やっぱり「赤い玉は1個だけ入っている」が正しいんだ!

はかせ: 大正解!これが背理法じゃ。

ケンタ: すごい!探偵が「こいつが犯人じゃないとしたら、アリバイがないぞ…おかしい!」って考えるのと似てるかも!

はかせ: まさにその通りじゃ!背理法のポイントをまとめるとこうじゃ。

  1. 証明したいことと「反対のこと」を仮に正しいと考える。


    (例:「赤い玉は1個だけ」の反対 → 「1個じゃない(0個か、2個以上)」)

  2. その仮定から話を進めていくと、どこかでおかしな点(矛盾)が出てくることを見つける。


    (例:「0個なら赤い玉は出ないはずなのに出た!」「2個以上なら、全部で1個という情報と合わない!」)

  3. 「おかしな点が出てきたのは、最初の仮定が間違っていたからだ!」と結論づける。

  4. だから、最初に証明したかったこと(反対の反対)が正しいと言える!


    (例:「1個じゃない」が間違いだから、やっぱり「1個だけ」が正しい!)

ケンタ: なるほどー!直接証明するのが難しいときでも、反対のことを考えてみて「それだとおかしい!」って言えれば、元のことが正しいって言えるんだね!

はかせ: そういうことじゃ。最初は少し難しく感じるかもしれんが、パズルを解くような面白さがあるじゃろ?

ケンタ: うん!なんだかスッキリしたよ!ありがとう、はかせ!

はかせ: どういたしまして。算数や数学には、こういう面白い考え方がたくさんあるんじゃ。またいつでも聞きにおいで。

 
 
 

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