算数が得意になるための家庭学習のコツ
- 数強塾|数学|塾|オンライン
- 3月26日
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算数は小学生の間で好きな教科の第1位でありながら、同時に苦手な教科の第1位にもなっている興味深い教科です。算数が得意になれば、将来の学習や進路の選択肢が広がるだけでなく、論理的思考力や問題解決能力も身につきます。今回は、お子さんが算数を得意にするための家庭学習のコツをご紹介します。
算数が得意な子の特徴
算数が得意な子どもには、いくつかの共通点があります:
問題をイメージ化できる能力:数や図形を頭の中で具体的にイメージできる
論理的な説明ができる:問題の解き方や答えに至るまでの道筋を説明できる
計算の答えを予測できる:例えば59×7の計算をする前に「約60×7=420くらい」と予測できる
試行錯誤を楽しめる:いろいろなやり方を試み、最適な方法を見つけることに楽しさを感じる
数に対する好奇心が強い:日常生活の中で数や計算に関する質問をしたり考えたりする
家庭でできる算数力アップの方法
1. 日常生活に算数を取り入れる
買い物で計算練習:「このお菓子2つ買うといくらになる?」「お釣りはいくら?」など、実生活での計算機会を作る
料理で単位や分数を学ぶ:「カップ1/2」「大さじ2杯」など、料理を通じて分数や単位の感覚を養う
時計の読み方を練習:「あと何分で〇時になる?」など、時間の計算を日常的に行う
2. 遊びを通じて学ぶ
積み木やレゴ、折り紙で遊ぶ:立体感覚や図形感覚を養い、算数の図形分野の理解を深める
ボードゲームやカードゲーム:「UNO」や「トランプ」などのゲームで数の感覚を養う
パズルに挑戦:論理的思考力を鍛えるパズルに取り組む
3. 効果的な学習習慣を身につける
その日の学習内容を復習する:学校で習ったことを家で振り返る習慣をつける
間違いを消さずに残す:間違えた問題は消さずに、別の色の鉛筆で修正して学びを残す
基礎から積み上げる:算数は「積み上げ方式」の教科なので、基礎をしっかり固める
早い段階から習慣化する:小学校入学後すぐに自宅学習を習慣化する
4. つまずきやすいポイントを把握する
学年別につまずきやすい単元を把握し、重点的にサポートしましょう:
小学1年:数の概念、繰り上がり、繰り下がり
小学2年:かけ算(九九)
小学3年:わり算
小学4年:分数
小学5年:割合
小学6年:比
5. 親のサポート方法
ポジティブな声かけ:「算数は難しい」という否定的な言葉を使わない
子どもの考えを尊重する:答えだけでなく、考え方のプロセスを大切にする
つまずいたら基礎に戻る:高学年でつまずいた場合、低学年の内容に戻って学習することも有効
9歳までの論理的思考力を育てる:脳の発達がピークを迎える9歳までに論理的思考の基礎を築く
算数を好きにさせるコツ
算数の実用性を示す:日常生活で算数がどう役立っているかを具体的に示す
クイズや謎解きとして楽しむ:問題をゲーム感覚で解くことで楽しさを感じさせる
達成感を味わわせる:「わかった!」「できた!」という体験を増やし、自信をつけさせる
子どもの興味に合わせる:好きなキャラクターや趣味に関連した問題を作る
まとめ
算数が得意になるためのキーワードは「積み重ね」です。日常生活の中で数や図形に触れる機会を増やし、楽しく繰り返し学ぶことが大切です。また、算数は「積み上げ方式」で学習するため、基礎をしっかり固めることが重要です。
お子さんの算数力を伸ばすためには、机に向かう勉強だけでなく、遊びや日常生活の中で算数的な要素を取り入れ、楽しみながら学べる環境を作りましょう。そして何より、算数に対するポジティブな姿勢を親自身が持ち、お子さんに伝えていくことが、算数好きな子どもを育てる第一歩となります。
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